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Free を聴きながら (1)

のど飴をなめているといきなりむせたりする今日この頃ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?


もう、ひと月以上前になる。
2月4日の夜だった。
友人の奥さんから電話がかかってきた。
とっさに悪い予感がした。

その友人夫妻とはここ10年ほど会っていない。
友人とはその後たまに電話で話をすることもあったが、ここ数年は年賀状のやりとりだけになっていた。
今年も年賀状が届いたが格別変わったことは書かれていなかった。

それにしても、何故友人自身がかけてこないのだろう。
と瞬間に思ったのだった。
こういう予感は外れて欲しいものだが・・・

奥さんからの電話は、前日、友人が他界したとの訃報だった。

7日にお通夜があり、その友人夫妻と面識のある妻も連れだって参列させて頂いた。
8日の告別式では友人の最後の姿を拝ませて頂き、その後、火葬、骨上げにも立ち会わせてもらった。

亡くなった友人は、上野高校時代の同期で唯一親友と呼べる存在だった。
大学を出て会社勤めになってからも、しばらくは高校時代と同じように二人でつるんでは馬鹿をやったりしていた時期もあった。
なんだかんだと高校卒業後も付き合いが続いていた。

めちゃくちゃ歌の上手い奴で、シナモン(CINNAMON)と云う名前のバンドでボーカルをやっていた。
シナモンと云っても、究極の Led Zeppelin再現バンドとして有名な同名バンドとは全く関係はない。
Free のカバーやオリジナルをやっていて、自分が Free を知るきっかけになったのもこのシナモンだった。

奥さんの話によると、
2年前に身体の異変が気になり、病院で検査をしてもらったがその時には病巣が見つからなかった。
その後別の病院で改めて検査をしてもらったところ、既に手遅れで余命 2ヶ月との非情な宣告を受ける。
それでも頑張って 1年半ほど病気と闘った末に亡くなられたとのこと。

闘病生活で痩せ細っていく姿をみられるのが嫌で、仕事関係など極一部の人以外に病気のことを知られるのを頑として拒んでいたらしい。

「便りのないのは良い便り」と云うのは嘘。

葬儀ではシナモンの名前で生花を出してもらった。
元バンドメンバーでもあった友人と相談して、故人の奥さんに頼んだものだ。

お通夜も告別式も行き帰りの電車の中ではずーっと Free を聴き続けていた。

Goodbye
I hope we meet again
But the good times
Will always remain
(from "Goobye" - Fraser/Rodgers/Kossoff/Kirke)


1年以上もの闘病生活は想像もつかない。
たぶん自分には無理。だから、
自分の時は、

即死で頼むぜ。

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