時々ブルースクリーンを出すようになりご機嫌の悪かった Inspiron 6000。
先々週あたりからブルースクリーンが多発するようになった。
電源ボタンの OFF でしのいでいたが、ついに OS(Windows XP SP3) が起動しなくなってしまった。
当初は「ファイルが見つからないか、壊れています」云々のエラーメッセージ。
それは、
C:\WINDOWS\system32\config\system
だったり、
C:\WINDOWS\system32\HAL.DLL
だったりする。
回復コンソールからの修復を試みたが、結局駄目。
TI で以前作成した Cドライブのイメージバックアップファイルがあったのでこちらでのリストアを試した。
通常のリストアでは結局駄目だった。
で、セクタ単位のリストアを初めて試してみた。
これが致命的なダメージを招くことになってしまう。
別のパーティションにリストアされてしまったのだ。
HDD を Inspiron 6000購入時のもの(TOSHIBA MK8026GAX 80GB) に換装し直し、問題の HDD(WESTERN DIGITAL WD1200BEVE 120GB)を外付けケースに入れて「コンピュータの管理」→「ディスクの管理」から見てみた。
WD1200BEVEは、
C:30GB (OS)
D:60GB (DATA)
E:30GB (DATA2)
にパーティションを切っていたのだが、セクタ単位のリストア実行後、本来 OSの入るべき(Cドライブとして使っていた)パーティションは初期化されてしまい、ドライブレターも割り当てられず未フォーマット状態に。
データやユーティリティ、ダウンロードしたファイルなどを置いていた Dドライブが 60GBを 30GBづつに分割され、最初の 30GBに 元の Cドライブの内容が復元され、残り 30GBは未フォーマット状態となっていた。
つまり、元の Dドライブの内容がすべて消えてしまったのだ。
TI でセクタ単位のリストアを実行する前に、リストア先のパーティションを選択する段階で D:ドライブがグレーアウトで選択できない状態になっていたのでちょっと不安だったのだが、そのまま実行したのがまずかったのか。
問題の HDDは、BIOS レベルでの診断プログラム(Dell Diagnostics)ではエラーがない。
ハードウェアレベルではなく、あくまで OS(Windows XP) の問題のようなので、HDD を再び元に戻し、最後の手段、クリーンインストールを実行した。
マニュアル通りの手順で OS、ドライバ・ユーティリティ類、Office2003 を再インストール。
C: ドライブをほぼ購入時の状態に戻した。
の筈だったが、やはりブルースクリーンが出て OSが起動しない。
平日は帰宅後に深夜まで、休日は終日、ここまでの作業で1週間ほど費やしただろうか。
「これはもう駄目かもわからんね」
と思いながら、クリーンインストールを何度か試す内にふと気づいた。
ドライバ・ユーティリティ類は、DRIVERS AND UTILITIES と云う名前の CDから行う。
購入時に添付されてきたものは Rev.A20 だ。
ドライバ・ユーティリティ類はインストールの順番が決まっていてその通りにインストールしないとまずいことになる、と前に DELL のサポートから言われていたので、決められた順番通り入れていた。
まず、Dell Notebook System Software(R96945.EXE) を入れ、
2番目に Intel Mobile Chipset ドライバを入れる。
この Intel Mobile Chipset ドライバだが、CDに収録されているのは R86238.EXE (A07) と云うもの。
ところが、購入後 BIOS のアップデートを行っていて、 BIOS は A09 になっている。
そこで、Dell Notebook System Software インストール後、R86238.EXE ではなく、別途ダウンロードしてあった A09 のチップセットドライバ R114079.EXE をインストールしてみた。
そしてその後ビデオドライバやらネットワークドライバなど CD収録のものをそのままインストール。
いったんすべてのドライバ・ユーティリティ類を入れたあと、チップセットドライバ以外にも新しいものが出ているものは新しいものに入れ替えた。
内蔵ワイヤレスLANドライバだけは、INSPIRON6000購入後に別途購入した Intel PRO/Wireless2200BG を後付けしたので、CD収録のものではなく最新のドライバを最後にインストールした。
ここ何度も繰り返し行った SP3、そしてたくさんの hotfix 適用を実行。
やはり、チップセットドライバが影響していたらしい。
ようやく INSPIRON6000 のご機嫌が良くなったようだ。
システムが落ち着いてきたようなので、Office 以外のアプリケーションのインストールをいくつか行い、Dドライブは、外付けHDDへ(TI を使わず)ダイレクトにバックアップしていたものから少しずつ戻してみた。
以前は Shuriken(JUSYSYSTEMS 製のメール・クライアント)を起動しているだけで CPU使用率が常に 100%となっていたのだが、こちらも改善された。
BIOS と チップセットドライバ。
PCを自作したり、OSの再インストールに慣れた方ならすぐに気づくところでしょうね。
今回は良い勉強になった。